前回、中学生の「成績を上げるためにはどうしたらよいですか?」の質問について、「覚えるしかないんだから覚悟を決めるしかない!」と 身もふたもないようなことを書いたので、補足したくなりました。
こんにちは! と表現したいときは、Hello! とか、Good afternoon! 等 といいますよね。
会話の時にいちいち考えることなく、反射的にHello! と言えるように、ある程度の基本的な表現は丸暗記をしなければならないと思います。 それと同じように、習った基本文を「日本語訳」=「英語表現」をワンセットで覚えてしまいます。
覚えるときは、口(舌、唇、表情筋)を動かしながら 何度も音読を繰り返しましょう。
その時、英文だけをやみくもに覚えないこと。ちゃんと日本語訳の意味をかみしめながら覚えましょう。 日本語で「ありがとう」と言いたいときは、”Thank you."と表現する ということをワンセット
で覚えているように。
文法事項が整理できてなくて「わからない」と感じている時ほど、丸暗記をしてください。
例えば。
お料理で言うと、「ビーフストロガノフ」を食べたことがない人が料理本を読むだけで作り上げるのは大変だと思います。 どんな味かわからない・・・どんな色になるのか、とろみの度合いは? などと「わからない」と心配でしょう。 なので、まずはビーフストロガノフを食べてみる。 作り方を聞いてみる。
その後 料理本の解説を読みながら作ると、「ああ、なるほど、さっき言っていた玉ねぎの切り方の説明はこういうことだったのか。」とか「本の通りに小麦粉を炒めるととあの色になるのね。」と料理本が口頭での説明の裏付けとなり理解が進むとか、ゴールが見えているのですぐに理解しやすい というのがあるかと思います。
また、例えば。
リコーダーで聞いたこともない曲の楽譜だけ見せられて演奏しなさい!と言われると 吹けるようになるまでに楽譜の音符を一つずつ追っていく えらく大変なつらい作業をしないといけなくなりますが、 でも もし聞きなれた曲であれば、楽譜が手助けとなり、早く 楽しく 正しく演奏できるようになりますよね。
英語でも 国語でも 社会でも 理科でも なんでもそう。 聞きなれたものや興味のある話題だとすんなり頭に入りやすいです。
だから、
わからなければ、まず基本文を日本語とセットで丸暗記する。
基本文が使われるときのシチュエーションを想像してみる。
文法書や教科書の読んで、理解を進める。 理解の幅を広げる。
もちろん、逆もあるのですぞ。
文法などを助けにして 少し理解を進めてから暗記作業をすると暗記しやすい。
基本的には中学校の「習い方」としては、文法学習をして理解してから暗記する となっていると思います。 それでもちろん良いと思うのです。
でも、be動詞と一般動詞とがあって、疑問文や否定文がそれぞれ作り方が違い、さらに3単元やら過去形やら進行形やら・・・と 文法が混乱して「わからへん!」ときたら、ぜひ日本語訳とセットの丸暗記をしましょう。
繰り返しますが、丸暗記は、英文だけではだめですよ。
ちゃんと日本語表現→英語の表現に変換できるようになるため(英語→日本語も)に、しっかりワンセットで覚えてください! 音読を繰り返してください。 口を動かしてください!
頑張りましょう!
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